今年の24時間テレビドラマは、「ヒーローを作った男 石ノ森章太郎物語」がSexyZoneの中島健人さん主演で放送されます。
今回のドラマは、漫画家の石ノ森章太郎先生がメインですが、トキワ荘を舞台にしているので他の有名漫画家さん達も多く登場します(^^)
そこで同時期にトキワ荘のメンバーでもあった寺田ヒロオさんについて調べてみました。
寺田ヒロオとは?
名前:寺田ヒロオ
生年月日:1931年8月4日
出身:新潟県新発田市
愛称:テラさん
死没:1992年9月
父親は軍人で5人兄弟の3男として生まれる。
高校時代は野球部に所属し、野球に明け暮れる日々でしたが、「漫画少年」という少年漫画雑誌と出会い、漫画投稿を始める。
高校卒業後に知人の紹介で地元警察の事務職に就職するも電電公社(現在のNTT)に転職。
電報電話局では、社会人野球でピッチャーを務める。
その後、22歳で上京し、トキワ荘に入居。
向かいの部屋があの手塚治虫先生でした。
トキワ荘では、最年長ということもありリーダー的な存在で多くの漫画家達に仕事のことだけでなく、私生活の相談も受けていたそうです。
同時期にトキワ荘に住んでいた藤子不二雄Aさんが描いた「まんが道」では、この寺田ヒロオさんとのエピソードが多く描かれています。
寺田ヒロオさんは、ご自身が長年野球をやっていたこともあり、スポーツ漫画を描くことが得意とされていました。
そして、1959年に創刊された「週刊サンデー」の創刊号から連載が開始された「スポーツマン金太郎」がヒットし、人気漫画家の仲間入り。
1957年6月に結婚を機にトキワ荘を退居。
しかし、1960年代中期になると週刊漫画誌の大ブームにともない、速度が上がっていく仕事のペースについていけず憂鬱状態に。
「スポーツ金太郎」の連載終了に伴い、自ら「やめたい」と申し出る。
その後も時代の流れについていけず、1973年には絶筆。
晩年は、隠居生活を送り、病院に行くのも嫌がり、1992年9月61歳の時ひっそりと自宅で息を引き取りました。
【主な受賞歴】
・「スポーツマン金太郎」…第1回講談社児童まんが賞
・「漫画少年史」…第11回日本漫画家協会賞選考委員特別賞
寺田ヒロオの作品は?
- 白黒物語(『漫画少年』1955年4月号 – 10月号)
- 背番号0(『野球少年』1956年1月号 – 1960年4月号、『小学四年生』1961年4月号 – 1962年3月号、『小学五年生』1962年4月号 – 1963年3月号、1967年4月号 – 1968年3月号、『小学六年生』1963年4月号 – 1964年3月号、『ボーイズライフ』1964年4月号 – 11月号)
- スポーツマン佐助(『野球少年』1957年9月号 – 1959年6月号)
- ラッキーちゃん(『幼年クラブ』1957年)
- もうれつ先生(『少年』1958年1月号 – 1961年2月号)
- 五九郎さん(『おもしろブック』1958年新年号 – 1960年6月号)
- ホープくん(『ぼくら』1958年 – 1959年)
- スポーツマン金太郎(『週刊少年サンデー』1959年創刊号 – 1960年32号、1961年14号 – 1963年45号、『小学三年生』1962年4月号 – 1963年3月号、『小学五年生』1966年4月号 – 1967年3月号、『小学六年生』1967年4月号 – 1968年3月号、『小学一年生』1969年3月号、『小学二年生』1969年4月号 – 1970年3月号)
- わんぱく記者(『少年画報』1959年新年号 – 1960年6月号)
- ホームラン教室(『冒険王』1959年 – 1961年)※後半は赤塚不二夫作画
- おやまの金ちゃん(『小学一年生』1960年4月号 – 1961年3月号)
- タマちゃん野球日記(『こども家の光』1961年)
- きんちゃん(『小学一年生』1961年4月号 - 1962年3月号)
- カメラマン金太郎(『小学三年生』1962年1月号 – 3月号、『小学四年生』1962年4月号 – 1963年7月号)
- 代打者(ピンチヒッター)(『少年』1962年4月号 – 1963年2月号)
- 暗闇五段(『週刊少年サンデー』1963年46号 – 1964年31号)
- ロボット兄弟(『小学四年生』1964年9月号 – 1965年3月号、『小学五年生』1965年4月号 – 12月号)
- チビッ子選手金太郎(『小学四年生』1966年4月号 – 1967年3月号)
- きんちゃんくろちゃん(『小学二年生』1966年9月号 – 1967年3月号)
- ノンキ先生まんがノート(『週刊少年サンデー』1968年15号 – 22号)
- その後の、スポーツマン金太郎(『ビッグコミック』1969年3月号)
- きんたろう(『小学一年生』1969年4月号 – 1970年3月号)
- カーブくんドロップくん(『小学二年生』1971年4月号 – 1972年3月号)
- パー子ペー吉(『幼年クラブ』)
- トキワ荘青春物語(競作)
- 寺田ヒロオ編:「『漫画少年』史」,湘南出版社 (1981年04月)
特に『スポーツマン金太郎』『背番号0』などの野球漫画は、野球漫画のバイブルとして高く評価されて読み継がれています。
また、寺田ヒロオさんの生涯を題材にした1996年に公開された映画「トキワ荘の青春」では、後輩達をサポートしていく中、徐々に時代の流れから取り残されていう寺田ヒロオさんの姿が描写されています。
気になる方はぜひチェックしてみて下さいね。
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